◇シャーリー・マクレーンのケース

 米国で1983年に女優のシャーリー・マクレーンによって出された『アウト・オン・ア・リム』という本をご存知だろうか。全米で300万部突破というウルトラスーパーヒットとなった本である。人口が2倍とはいえ日本より本を読む習慣の少ない米国でこの数字は驚異的である。この『アウト・オン・ア・リム』の意味は”木の上の果実を取るには、危険を冒して、枝の先までいかなくては”という意味である。
 シャーリー・マクレーンは当時英国の社会主義政党の議員であったゲリーという男性と恋人関係にあった。ゲリーには家庭がありいわいる不倫の関係であった。この本は、この実るこのない恋への執着に苦しんだ彼女が、数々の神秘体験をとおして、新たな精神世界の道を歩んでいくという物語である。ここで彼女に精神世界の様々な知識を与え導いた、友人でもあり師ともいえるデイビッドという男性が登場する。ある時シャーリーはケビンという男性チャネラーを通してジョンと名のる精霊と話をする。以下その会話の一部を紹介しよう。

「それで、私の前世は何だったの?」
「アカシックレコードによればじゃな。汝はツインソウル(双子霊)といつも生まれてきているのだよ」
「まあ、双子霊っていったい何なの?」
「説明しようと思うと長くなるので、いつかすることにしよう。でも今はソウルメイト(魂の友)の説明をしよう」
「ソウメイトですって?」
・・・中略・・・
「ソウルメイトは世の中が始まった時、すなわちビッグバン(宇宙ができた時の大爆発)の時、互いのために創られているのだ。二人の電磁波数は全く同一であるが、これは互いに同じものの相棒として作られているからだ。双子霊の方が見つけやすい。というのは、双子霊はいろいろな形で何回も同じ時代に生まれてきているからじゃ。しかし、ソウルメイトの方は、世の中始まった時、互いに属するペアとして作られている...。汝の想像していたビッグバン理論よりも、もっといろいろなことがあるだろう。とてもロマンチックな話じゃないかな?
・・・中略・・・
我々はね、汝のある人生の時、汝をちょっと放っておいた時がある。その時汝はある人物と一緒に過ごしていたんだ。その人物とは現在でも関わりを持っているがね。その人物は確か英国に住んでいる。そうかね?」
「まあ、ゲリーのこと?」
「その通りじゃ。前世のある間、我々は彼の振動についても放っておいたところ、いつの間にか、お前達二人は夫と妻という関係になっていたんじゃよ」
「まあ、そんなこと!」
・・・中略・・・
「お前のゲリーは現在と同じように、その時も仕事に一心になっていた。そして、そのことが二人の仲を裂くことになってしまったのだ。でもその時、彼のやっていたのは地球外生物(E・T)が技術的、霊的に地球を助けようとしていた時で、E・Tと、いわば文化交流するという重要な仕事をやっていたのだよ」
・・・中略・・・
「ゲリーと私は夫婦だったわけね。ゲリーと私は双子霊ということなの?」
「いや、違う。でもデイビッドと呼んでいる人物がいるだろうが、彼とお前が双子霊だ」
「まあ、デイビッドのことも知っているの?」
「その通り。汝とデイッビッドはずっと昔から、何回も一緒に生まれているよ。時の流れと共にかなり最近までね
・・・中略・・・
汝の友人のデイビッドはよい先生だよ。彼は信頼してもいい。でも、そのことはすでに汝自身そう感じているだろう。汝は自分の感覚を信頼することを学ばなくてはいけないのだ。倫理的な面からだけアプローチするのはやめなくてはいけない。知力は限られている。感覚は限りない力を持つ。自分の心を信ずるがよい。自分の直感を信じろと言ってもいいがね」
 
 この精霊が語った双子霊とソウルメイトの差はわからない。 双子霊とソウルメイトとは本来違うもかもしれませんが、とりあえず同じ物と考えて差し支えないのではないだろうか。